有機農業協同組合ラ・テラ・エ・イル・チェロは、1980年5月5日、マルケ州政府の協力の下、アドリア海沿岸のなだらかな丘陵地帯に肥沃な農地(32ヘクタール)を得て創立されました。
創立当初は有機栽培農法についてさまざまな試行錯誤が重ねられました。
ビオダイナミック農法をはじめあらゆる農法の実験を重ねた結果、自分たちの土地に最もあった有機農法を確立しました。
以後ラ・テラ・エ・イル・チェロは、徹底した有機栽培を行っていくと共に、自社周辺、地元地域だけでなく、マルケ州はもちろんイタリア全土にオーガニック農法を積極的に広めていくことを目指して活動しています。 またラ・テラ・エ・イル・チェロは、作物の栽培から加工、販売にいたるまで一貫して自分たちの手で行っています。
旧来の方法にこだわることでオーガニック作物としての品質を失いたくなかっただけでなく、自社で作物の栽培から製品の完成に至るまで、一貫して品質管理ができるからです。
また組合の中で製品化までこなすことによって、仕事を提供するというかたちで地域や組合員に還元できるのです。
一農家が旧来の農法から有機栽培に転向するには、長い時間、莫大な費用、農土の見極め、また隣接する土地の問題などが様々にあり、決して容易ではありません。 そこでラ・テラ・エ・イル・チェロでは、有機栽培に転向する意思のある農家を、さまざまな面から積極的に、根気強くサポートしてきました。
このように基本理念をもとに、各分野、各農家、一人一人が力を合わせて「ラ・テラ・エ・イル・チェロ」となり、一丸となってやっていく中で、次々と周辺の中小規模の農家を組合員に迎え、中には自家農園で製品化までを行っている組合員もあります。 さらにイタリアだけでなく海外の生産者も組合員になるに至っています。 そして現在では、約2500ヘクタールの農地で、100以上の組合員が生産および製品の保存、加工とその販売に携わっています。
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